とある声優の卵の裏垢

タイトルのまんま

YouTubeをいたずらに漁ることをやめた

私はかなりYouTubeに依存している。

毎日時間を見つけてはYouTubeを開きなんらかの動画を眺めている。
私が登録しているチャンネルは100を超え、毎日どれかのチャンネルは更新されるので見るコンテンツがなくて困るということはない。


私が見るチャンネルは非常に様々で、丁寧な暮らし系やニュース、時事問題、ゆっくり解説、若い女のYouTuber、邦楽洋楽のプレイリストの動画などが主だ(こう見ると以前好きだった歌ってみたとかゲーム実況とか全然観てないなぁ)。
最近はテレ東bizの動画にハマっていて、豊島晋作アナウンサーが解説しているイギリス王室シリーズや世界情勢の動画などは本当におもしろくてためになるのでよかったら見てほしい(私自身が豊島アナの個人的ファンでもある)。
https://www.youtube.com/watch?v=k7zjKKmVb8Q&t=36s


YouTubeを利用する目的は色々ある。一つは勉強だ。ニュースや時事問題、ゆっくり解説などがこれにあたる。本に書いてある内容が10分程度の動画にまとめられていたり、複雑な社会情勢、政治などの情報が分かりやすく解説されていたりし、本を読むという時間も手間もかかる行為をせずとも動画を見るだけで知識が手に入るところが魅力的だった。

2つ目は無心になることだ。若い女のYouTuberのメイク動画しながら雑談する動画をよく見るのだが、これを見ていると不思議と無心になれた。誰かが延々とよく分からない持論や日常の愚痴をしゃべってる。内容は全然重要じゃなく、ただ人がしゃべってる動画を聞き流しすることで無心になれた。少し気持ちが落ち着いた。この感覚、分からない人も多いかもしれないが分かる人もいると思う。また、正直意地悪な気持ちもあった。自分が登録しているとある女性YouTuberが炎上して批判されてるのを見ると面白いなという気持ちになった。私最低だ。


3つ目は意識を高めることだ。丁寧な暮らし系がこれに当たる。丁寧な暮らし系動画は文字通り、人々が憧れるような、金も手間もかけた丁寧な生活を動画にしているもので、見ているだけで癒されたり生活をする上で参考になったり、自分も丁寧に生活をしようと触発されたりする。
丁寧な生活をただ動画にしているだけなので絶対に嫌な気持ちにならない(コンプレックスがある人や今の自分、人生に満足していない人はむしろ嫉妬しちゃうかも?)ところもポイントだった。
丁寧な暮らし系の動画を作っている彼らが昼の12時に起きてカップ麺をすするなんて生活をするはずもなく、暮らしだけではなく生き方や時間の使い方も丁寧だった(朝起きたら水を飲んで何時に朝食で何時に散歩で~などと自立し自律している人が多い)。
特に手帳を日記を使った上手な時間の使い方や、勉強などの自己研鑽に時間を割く姿(丁寧な暮らし系YouTuberはなぜかTOEICのスコアが高い人が多い)は非常に刺激的で、私もこういう風にしなきゃ!という気持ちになる。


しかし皮肉なことに、YouTubeを際限なく浴びるのは止めようと思ったきっかけは丁寧な暮らし系動画だった。
丁寧な暮らし系動画を見ているとオススメ欄がどんどん丁寧な暮らし系動画で埋め尽くされるため薦められるがままBGMのように見ていたのだが、
あるときふと、自分の生活は何にも変わってないことに気づいた。
こんなに丁寧な暮らし系動画を見ているのに私の生活は何にも変わってない、全然丁寧になってない、それどころか3日連続でカップ麺を食べている、おかしい、
そう思った。
そんなことは当たり前だった。
丁寧な暮らし動画をいくらみたところで自分自身が丁寧な暮らしをするよう実行しなければ自分の生活が丁寧になるはずもなし。
また、丁寧な暮らしをしている人は死ぬほどいることにも気づいた。
漁れども漁れども出てくる丁寧な暮らしをしている丁寧な人々。
キリがなく、実行に移さない限りは意味がないと悟った。

丁寧な暮らし系動画だけではない。
私はYouTubeで徒にインプットばかりをしては、それをなんらアウトプットに活かしていなかった。
それはゆっくり解説動画で顕著だった。ただBGMのように流し聞きするだけで実際は何の知識にもなっていない。
能動的にYouTubeを見たり利用したりするのではなく、ただなんとなくYouTubeを眺めていた。


きちんと計ったことはないが、おそらく私が一日でYouTubeを見ている時間は6時間近くなるんじゃないだろうか。
YouTubeで勉強できると思っていたし、丁寧な暮らし系動画を見ていれば意識高くいられると思っていた。
実際うまく活用できる人はそうなんだろうけど、私は動画を利用するどころか動画に時間を奪われていた。
いつもそうだ。Twitterでもインスタでもなんでもそう。snsに時間を奪われる。そして手元には何も残らない。
勿論少しは残るものや得られるものもあるけど。それでも失う時間が大きすぎる。
しかしながら、ここまで散々こき下ろしながらもsnsをやめる気は一切ない。
もうsnsなしの生活が考えられないのだ。
一番情報が多く、早く、そして面白い。また私にとって唯一の発信のツールでもある。
snsを奪われたら、どうやって自分の考えや意見を発信できるんだろうか。新聞か?いや、できない(反語)。


こんな至極当たり前のことに今更きづいた私がこれからどうしたいかというと、
YouTubeに費やしていた時間を映画に費やしたいと思う。
意識高い系が持ちだしがちな映画鑑賞、と思われるかもしれないが、
やはりなんとなく聞き流しているYouTubeよりも、スマホをオフして観る映画のほうが
自分の中に残るものが多い。
もちろんYouTubeでもハイクオリティな動画は多いが、
やはり素人がつくった動画よりもプロがお金をかけて作った動画のほうがクオリティが高い。
YouTubeと映画を比較して映画を持ちあげるという、なんだが後味の悪い結論になってしまったが、
決してYouTubeを批判しているわけでないことは理解していただきたい。
ただ、もし読者の中にYouTubeを流し見流し聞きしている人がいるならば、1回時間の使い方を見直しても良いと思う。